JSD Children-Parents Class [息子日記]
金曜日の午前中,デトロイトりんご会補修授業校の提供する「乳幼児親子教室」に参加してきました.
教室が開催されている補習授業校が入っている,Seaholm High School.とてもきれいな学校です.
出席者の皆さん.1歳半から3歳のクラスです.父親参加は私だけでした.絵本を読んでもらったり,先生のピアノに合わせて体操をしたりします.
メチャメチャ元気な子供達と息も絶え絶えなさわやかお母さん達と部屋の隅っこでぼんやり突っ立ってそれを眺める坊主頭.「誰なのこのおじさん」という子供達の視線が突き刺さります.
途中,母親達だけのセミナータイムがあります.その間,子供達はボランティアの保母さんに遊んでもらったり,オモチャで遊んだりします.いよいよ父親の出番ですか.さあちびっ子たち,優しいお「兄」さんが遊んであげるよ!
おままごとのお相手をしたり,ボール遊びを手伝ったりしつつ,息子の様子をチェック!
お,息子,ちゃっかり女の子と一緒のオモチャで遊んでるじゃないか.なかなかやるな!
私はおままごと再開.別の女の子と朝食のお時間です.今日の朝食はハンバーガーとホットドッグですかアメリカンですな.ああでも美味しいよムシャムシャムシャ.それじゃお父さんお仕事いってきまーす.なんていいながら.
息子を再びチェック!
ふ,ふられてるじゃないか・・・息子・・・
お得意のうんちくコーナー.
「補習授業校」というシステムについて簡単に説明します.
企業や大学での派遣でミシガンにやって来た日本人家族にとって,子供達の教育は重要な問題です.ミシガン州には日本の教育カリキュラムに適合した,日本語での教育を行う,いわゆる「日本語学校」は存在しません.日本人派遣駐在員の子供達は,州(正確には学区ですが)の教育カリキュラムに即し主に英語で授業を行う,いわゆる「現地校」に通うしか選択肢はありません.駐在員は永遠にミシガンにいられるわけではなく,いずれ日本へ帰国しなければなりません.もちろん同行してきた子供達も同じです.帰国後,再び日本の学校へ戻って,逆にカルチャーショックをうけたり,悲しいことですが適応できなくていじめをうけたりする子供達が多いことも事実だそうです.
補習授業校はこういった子供達に,日本のカリキュラムに近い教育を日本語で行っています.それにより帰国後のカルチャーギャップをへらし,少しでも早く日本の教育システムに慣れることができるようにする,という目的を持っています.もちろん米国に永住する予定の子供達が,親の出身国の言葉,文化を学ぶために来ていると言う面もあります.
かつての駐在員は責任と権限を伴って派遣されていました.そのため必然的に,比較的高い年齢層の,小学生〜中学生の子供がいる,駐在員が多かったようです.その観点から,補習授業校に求められる教育内容は,小中学校,高等学校相当の教育が主でした.しかし近年,コスト削減のあおりを受けて,若い駐在員が派遣されることが多くなっています.その結果,ミシガンで出産したり,幼い子供を連れて赴任するケースが増え,補習授業校への教育ニーズも変化しつつあるようです.慣れない海外で子育てをすることに対する親の不安,その不安が子供達に与える悪影響を少しでも軽減したいと,「乳幼児親子教室」が開講されています.
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